田中のくせに!!





「田中どこ!?何組だったの!?」




「ったく、勝手な奴…」




そんなことを言いながら、雑誌を閉じてあたしの隣に腰をおろす田中。




「教えねーよ」



「は!?ケチ!いいよ、自分で見つけるから!」





絶対見つけてやるんだから~!



あたしは意地になって文集のページを捲る。





「…おまえ…風呂入った?」




そんなあたしを呆れたように見ていた田中が、ふとそんなことを言い出した。




「うん。なんで?」



「別に…」




なに?もしかして臭いとか!?



おかしいな~、さっきちゃんとシャンプーして…って




「いた~!!」




見つけた!中学生の田中!!






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