田中のくせに!!
しかも!!
「同棲じゃなくて同居だから!
ていうかあたしが一時居候させてもらってるだけだから!!」
「え~同じようなもんじゃん?」
ヘラ~と笑う奴にイライラが募る。
全然違うわ!!
「でもさ~、同級生と同棲~、なんてなんかマンガみたいだよねぇ♪いいなぁ…」
「だから同棲じゃないってば!」
「俺もいれてよ?♪」
「はぁ!?絶対ヤだから!!ねぇ田な…」
隣の田中に同意を求めようと振り向くと
「…え?ど、どうしたの…?」
なぜかものすご~く不機嫌そうにあたしを睨んでいる田中…
「……別に」
しかし田中はそう言っただけで、再び前に向き直る。
「いや、絶対別にじゃないじゃん」
「なんでもねーよ。俺先行くわ」
そして一瞬もあたしを見ることなく、さっさと先を歩いていってしまった。
…は?何あれ。何急に。