田中のくせに!!
「…なんだよ」
思わず瞳を輝かせるあたしに、田中が顔を引きつらせる。
「あたしも行きたい!!」
「無理」
「えー!?何で!?」
騒ぐあたしを放置し、キッチンでマグカップを洗う田中。
「いいじゃん別に!
男2人で遊ぶより女子いた方が楽しいでしょ?」
「全然」
「は!?」
全然!?
「お前いるとうるさいし、無理」
なにー!?
「うるさくないよ!
ムードメーカーじゃん!!」
「とにかく無理」
「じっじゃぁ、もう一人女の子誘うから!これで文句ないでしょ!?」
「はぁ?」
田中が呆れたような視線をあたしに向ける。
「そういう問題じゃ「よしっ決まりね!準備してくるー!」
慌てて食器を流しに片付け、自分の部屋に駆け込む。
背後で田中の深ーいため息が聞こえた気がするけど…
うん、気にしない!!