田中のくせに!!





それからなんだかんだ一時間くらいハンバーガーショップに居座って。





「あー、食べた~」



前を歩く岩槻くんが歩きながら、大きく伸びをする。




「あ、佑太(彼氏)から電話だ」



小夏がスマホを取り出して嬉しそうな声をあげる。




「田中~、今日の夕飯は~?」



あたしは隣の田中にそんな質問をする。




「…今食べただろーが!」



「今のはおやつじゃん!」



「…おにぎりでも食って…」




田中がピタ、と足を止めた。





ん?





フッと田中の瞳が揺れる。







「光!」





……花凛ちゃん…












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