田中のくせに!!
これから、よろしくね?
今日からあたしの部屋になるそこには、シングルベッドが一つ、置かれていて。
あとはたくさんのダンボール。
せっせと荷解きをして、整理して…
気付いたら
寝てた。
「…ん?」
ドアの隙間から漂ってきたいい香りに、パッチリと目が覚める。
「何この匂い!!」
「カレーだよ」
鍋を火にかけながら、ちょっと振り向いた田中。
「田中って料理できるんだー…」
そんなことを言いながら隣にいき、鍋を覗き込む。
「カレーぐらいできるよ。
お前皿出して。そっちの引き出しに入ってるから」
「了解!」
ビシッと敬礼をして、言われた通りにお皿を出す。
…なんか、共同生活っぽい。