田中のくせに!!






…終わった。



ギリギリセーフで、なんとか遅刻は免れたものの




「…死んだ、数学」


「あたしもー…」



ガックシうなだれるあたしと友梨。


やっぱ、課題も全部出来なかったし
全然わかんなかった…



昨日田中と、恋愛について語ってる場合じゃなかったー…!




「っていうか今日、田中とまどか、一緒に学校来たの?」



一人余裕そうな小夏が、オレンジジュースを飲みながらそんな事を言う。




「えっ!?
いや、一緒に来たわけじゃ…ない、よ…」


「…ふーん。
まどかはともかく、田中も遅刻ギリギリなんて、珍しいよねぇ」



「…そう、だね…」




< 75 / 467 >

この作品をシェア

pagetop