田中のくせに!!
てっきり同じ高校生かと…
「ほらほらー!早く行って、メイクしないとー♪
あ、まどかのはあたしがやったげるから、心配しないでね?」
そして可愛くウインクを飛ばしてくる友梨。
…なんか、すごく楽しそう。
「中原友梨でーす!
よろしくお願しまーす♡」
友梨がニコッと微笑むのと同時に、わきおこる拍手。
「友梨ちゃんカワイー!彼氏いるでしょー!?」
「いたら来ませんよぉ~♡」
盛りがった男子からの質問に、そんなことを言っている友梨。
嘘つけー!
もう、後でどうなっても知らないんだからね…
そんなことを思いながら、ウーロン茶を飲む。
友梨の連れてきた友達はみんな可愛くて、女の子っぽくて、キャピキャピしてる。
みんなでワイワイするのは好きだけど…
なんかこーいうノリはちょっと…苦手かも。
「つまんない?」
すると突然、横からそんな声が聞こえてきた。
見ると、さっきまで友梨が座っていたはずの席に、男の人が座ってる。
「え…友梨は?」
「友梨ちゃん?なら、あそこにいるけど」
見ると、今日来た中では一番のイケメンの隣を、ちゃっかりゲットしている友梨。
さすが…