君のもとへ 俺は必ずお前を・・・
「海崎龍太郎君ですよね・・・?」

「そうだけど、アンタ誰?」

 またかよ・・・

 人がそこら辺歩いてっとスグに

 知んねぇ女に話しかけられんだよ。

「やっぱり!!!わたし大ファンなんです!!!」

「ふ~ん」

 大ファンって・・・俺は有名人かよ・・・

「あの・・・良かったらメアド教えて下さい!!!」

「は!?悪いけど」

 何で名前も知んねぇヤツに俺のアドレス

 教えなきゃいけねぇんだよ・・・

「お願いします!!!どうしても知りたいんです」

「龍君・・・?」

「涙」

 あ~あ・・・涙を待たせてんのに・・・

「彼女ですか・・・?」

「だったら何?アンタに関係ねぇだろ」

「龍君・・・お友達・・・?」

「いや、全然。」

「あっ!!!わたし絵里(エリ)って言います」

 いや、名前聞いてねぇし・・・。

「あっそ。じゃぁ」

「メアドは・・・?」

 しつけぇ女だな・・・

 マジうぜぇ・・・

「だから教えねぇって言っただろ」

「じゃぁせめて写真を一緒に撮って下さい」

「は!?」

 頭おかしいんじゃねぇのこの女!?

「しつこいんだけど」

「だって・・・」

「龍君・・・」

「悪いな涙。今行くから」

「あのね・・・写真一緒に撮ってあげて・・・?」

「は!?お前何言ってんだよ!?」

 
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