君のもとへ 俺は必ずお前を・・・
 家に着いちゃったよ・・・

 結局・・・

 やだな・・・涙が出てきちゃった・・・

 何でわたしの名前って涙(ルイ)

 なんだろう・・・

 もう分かんない・・・





「ただいま・・・」

「おかえり~今日は早かったわね?」

「うん・・・」

「海崎君と何かあったの?」

「う・・・グスッ・・・」







 やばい・・・涙が・・・

 




「涙!?」

「お母さ~ん・・・」

「どうしたのよ!?」

「あのね・・・今日・・・」


 全部話した・・・

 もう分かんないよ・・・

「それは涙が悪いんじゃないかな?」

「え・・・?」

「海崎君は涙にそんな事言って
 ほしくなかったのよ」

「でも・・・」

「誤ったら?」

「うん・・・」

 



 どうしてお母さんには

 龍君の気持ちが分かるんだろ・・・

 わたしもお母さんみたいに

 龍君の気持ちが分かるのなら・・・

 こんなに怒らせることなんてなかったのに



  
 電話してみようかな・・・


(プルルルルル・・・プルルルルル・・・)



 出るわけないよね・・・







 ごめんね・・・




 龍君・・・ 


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