君のもとへ 俺は必ずお前を・・・
「海崎君!!!」

「え?」

「あのね・・・」

 どうしよう・・・会いたくて
 顔見たくて彼女でもないのに
 走ってきちゃったよ・・・

「どうした?」

「龍太郎先行ってるぞ?」

「おう、悪いな」

 あ~あ・・・海崎君のお友達にまで
 気を使わせちゃったよ~

「あのね・・・明日・・・」

 やっぱり言えないよ・・・

 一緒に行こうなんて言えない!!!

 そんな慣れ慣れしすぎるよ・・・

「あのさぁ~」

「え?」

「明日一緒に学校行かないか?」

「ふえ!?」

 嘘!!!海崎君から言ってくれた!!!
 わたしの心が通じたのかなぁ~
 まさかね・・・

「変な声出してんなよ(笑)」

 だだって・・・
 まさか海崎君が言ってくれるなんて
 思ってなかったから

「いいの?」

「当たり前だろ。俺が言ってんだから」

「う・・・うん」

「恐いだろ一人じゃ?」

 嘘!!!そんなに気にしてくれてたんだ・・・

 わたし浮かれちゃって・・・海崎君の優しさに

 うぬぼれてた・・・わたし最低だ・・・

「迷惑だったか?」

「ううん!!!嬉しい」

「お前顔真っ赤だぞ?
 やっぱりおもしれぇ~ヤツ(笑)」

「あの・・・ありがと」

「いいよ別に。じゃぁ明日駅で待ってるからな?」

「うん・・・あのそれで・・・もし海崎君が迷惑じゃ
 なかったらお礼に明日海崎君のお弁当作ってきても
 いいかな・・・?」

「え!?」

「あっ・・・やっぱり迷惑だよね・・・
 彼女でもないのに・・・今の忘れて?
 じゃぁ明日ね・・・バイバイ・・・」

「いや!!!すっげぇ~嬉しい♪
 楽しみにしてるな」

「えっ?うん♪」

「じゃぁな」

 嬉しい!!!海崎君が嬉しいって言って
 くれた・・・楽しみにしてるって!!!

 どうしよう・・・すっごく嬉しい!!!

 わたし・・・期待してもいいのかな?

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