君のもとへ 俺は必ずお前を・・・
「海崎君・・・わたし・・・
 付き合ってなんて言わない・・・
 けど・・・」

「好きだ・・・」

 言っちゃった・・・言っちゃいけないって
 
 気がしたけど・・・我慢出来なかった・・・

 好きだから・・・

「本当に・・・」

「あぁ。」

「どうして・・・?」

「理由なんてない・・・けど
 ただ好きなんだ」

「え?」

「言葉じゃ説明できない・・・
 けど好きだ・・・」

「嬉しい・・・」

「なぁ・・・」

「何?」

 言っていいのかな・・・?

「抱きしめてもいい?」

「うん・・・」

「さっきは途中で終わっちゃったから」

「うん・・・」

「おいで・・・」

「好き」

 今・・・俺の腕の中には

 一番大切な人がいる・・・

 誰よりも・・・何よりも・・・


 今までは野球だけだった・・・けど

 今は神山が一番大切だ・・・

「俺も好きだ・・・ずっと
 傍にいてほしい・・・」

「うん」

 俺・・・今最高に幸せだな

 だって腕ん中に神山が・・・って

 ソレさっきも思ったな・・・

「あの~お客さん・・・」

「は!?」

「ホーム閉めるんで・・・出来れば
 続きは外でお願いします」

「はぁ!?」

 何このお笑い的な感じ!?

「すいません・・・」

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