君のもとへ 俺は必ずお前を・・・
「ありがと・・・」

「おぅ。やっぱ恐かったのか?」

「うん・・・ちょっと。でも・・・
 そのせいじゃないの・・・」

「分かった。行くか」

「うん・・・」

(ギュッ)

「え?」

 学ランの袖・・・

「ほら。そっちよりこっちの方が
 いいんじゃねぇの?」

「うん♪ありがと・・・ヘヘヘ」

「ほら」

(ギュー)

 手繫いだの初めてだな・・・

 すっげぇ自慢してるみてぇじゃん

 手繫いで登校してるなんて・・・まぁ

 でも幸せだな俺・・・♪

『おはよぉ~』

『おはようごいま~す』

 もう着いちまった・・・早いな

 手はどうしたらいいんだ?

 このまま校門くぐるのか!?

「あっ!ごめんね・・・いつまでも」

「いや、全然大丈夫」

『おぉ~海崎~おはよう』

「おはようございます」

『なんだ今日は朝練ないのか』

「はい。まぁ・・・」

『そぉかそぉか。なんだ神山と一緒に
 登校かぁ♪』

「まぁ」

『ほ~ぅ♪お前も男になったか(笑)』

「俺は昔から男ですけど・・・」

『そうか悪い悪い♪』

 ぜってぇ悪気ねぇだろ
 
 この教師・・・(苦笑)

『神山おはよぅ』

「おはようございます」

『海崎に何かされたらいつでも
 相談しろよ♪(笑)』

「は、はい・・・」

 神山困ってるけど・・・ってか

 何かしてもアンタには
 
 言わねぇよ・・・
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