君のもとへ 俺は必ずお前を・・・

（ガラガラガラ・・・）

「おはよぉ～龍太郎」

「おっす」

「何だよ龍太郎♪」

「お前こそなんだよ・・・
　ニヤニヤしやがって」

「だって、朝神山さんと一緒に
　仲良く登校してたんだって♪」

「はぁ！？何でお前知ってんだよ！？」

「そりゃぁ～学校一クールでカッコイイ
　海崎龍太郎王子が女子と一緒に歩いてたら
　周りの女子なんかみんな見るだろ♪」

「は！？何で！？ってかいつから俺は
　王子になったんだよ！？」

「入学したときからお前は王子だよ」

「しらねぇ～よ・・・」

「で、お前が告ったのか？」

「お前には教えねぇよ♪」

「うわぁ～ムカツク～」

「そりゃどーも」

「でさぁ、神山さんって実は
　隠れ美少女で結構モテるらしいぞ」

「マジかよ！？」

「あぁ、俺もビックリしたんだよ」

「まぁ関係ねぇけど」

「いいよなぁ～お前はモテるから
　余裕があって」

「いや、別に
　そういう訳じゃねぇけど・・・」

　ふ～ん神山モテるのか・・・まぁ

　でも、誰にも渡さないけど♪

（ガラガラガラガラ！！！）

　ん？誰だ？

「海崎君！！！」

　え？誰・・・？

「アンタ誰？」

「いきなりごめんなさい！！！
　涙の友達の飯村夢華って言います！
　はじめまして」

「あ、ど～も・・・」

「って、それどころじゃないんです！！！」

「は！？何！？」

「涙が・・・涙が・・・」

「え！？神山！？」