君のもとへ 俺は必ずお前を・・・
 可愛い涙・・・

 俺だけの涙・・・

 絶対に離したくない・・・

 離さない・・・

「キスしていい?」

「う、うん・・・」

「本当にいいのか?」

「うん・・・あのね・・・わたし
 さっきのチューが
 ファーストキスだったの・・・
 だから緊張しちゃって・・・」

 マジかよ!?
 
 ぜってぇ今までに付き合ったこと
 
 あんだと思ってた・・・じゃぁ

 俺が全部・・涙の初めての

 相手になんのか?

 やっべぇ~緊張してきた・・・

「海崎君?」

「いや、実は俺もさっきのキスが
 ファーストキスだったんだよな」

「え!?海崎君・・・今まで女の子と
 付き合ったことなかったの???」

「あ~今までは女になんか
 興味なかったから。
 ずっと野球だったし・・・」

「嬉しいな♪
 わたしが全部・・・海崎君の
 始めての相手になれるんだね?」

 え・・・?
 
 おんなじ事考えてた・・・

 俺等すげぇな★以心伝心じゃん

「だな♪」

(チュッ)

「なんか照れちゃうな・・・」

「今更照れんな・・・俺まで恥ずかしく
 なってくんだろ!?」

「エヘヘ♪(チュッ―――)

 ん・・・んん・・・ふぁ・・・」

 色っぽい声出しすぎだから・・・

「ん・・・か・・・いざきくん・・・

 んん~・・・」

 やっべぇ・・・止まんねぇよ

「ん~・・・あっ・・・ぷはぁ~」

「お前エロイ・・・」

「ごめんなさい・・・初めてだから・・・
 こんなキス・・・しかも海崎君と・・・」

「可愛いなお前は」

「え!?ん!!!・・・」

 また止まんなくなっても
 
 俺のせいじゃないかんな・・・

 そんな風にさせる涙の声が悪い・・・

「かいざきく~ん・・・」

 そんな潤んだ瞳で見んなよ・・・

 俺だって健全な男子高校生だぜ!?

 理性がもたねぇよ・・・ったく
 
 可愛すぎんだよコイツは・・・

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