君のもとへ 俺は必ずお前を・・・
「あ~本当」

「エヘヘ♪嬉しいな♪」

 本当に涙の匂いって

 落ち着くんだよな・・・

 柑橘系っぽいけどそ~でもないし

 女がよく付けてるすっげぇ

 甘ったるい匂いでもねぇし・・・

 なんて言うんだ?

 ちょうどいい甘さ?

 マジでこの匂い好きだな

「お前の匂いマジ好き」

「わたしも龍君の匂い大好き」

 俺等ってバカップルだよな・・・

 学校の屋上で抱き合ってお互いの

 匂い褒めあってるってどうなんだ?

「なぁ俺の匂いってどんな匂い?」

「う~んとねぇさっぱりした匂い」

「なんだそれ!?」

「本当だよ!!!あのねぇ~
 温かい匂いなの・・・他の人は
 汗臭いけど龍君はさわやかな匂い」

「???」

「本当だもん!!!この匂いかいでると
 すっごく幸せなんだ♪
 全身が龍君でいっぱいになるの♪」

「いつでも涙がして欲しいなら
 いつだってだどこでだって
 俺は涙を抱きしめてやるよ?」

「うん♪」

(チュッ)

「そろそろ戻るぞ」

「うん・・・」

「何だよ?まだ足りないのか?」

「ううん・・・同じクラスだったら
 いつでも龍君と一緒にいれるのに」

「いつだって一緒だろ♪」

「わたし・・・龍君の隣の席の女の子に
 なりたいな・・・」

「でもそしたら俺は抱きしめないぜ?
 隣のヤツのこと何も思ってないからな」

「それはいや・・・」

「涙は涙のままでいいんだよ♪
 授業終わったら向かえ行くから」

「うん・・・」

「そんな可愛い顔してしょぼくれんなよ。
 お前は子犬か・・・?」

 マジ子犬みてぇ~

 可愛すぎっから
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