君の未来が幸せであるように。
アイツとの出逢い
小6の夏───────
ウチは児玉緋那乃(こだまひなの)。
「あっひなのちゃんっおはよ!」
夏休みが昨日で終了。今日から登校日!
学校行く途中声をかけられた。
『ん?あ、くまだー。笑』
熊田っていうのは本名 熊田千穂。
小3くらいから仲良しの親友。ちゃん付けもなんかあれで名字で呼んでいる。あっ、あと親同士も仲がいい。
「今日から学校って…。ダルいよね。」
『本当だよー。宿題終わった?』
「…へへ。終わってなーい!」
ありゃ。だめじゃん。
『あーあ。タカナシ(先生)に怒られるねー。』
「あの先生、本当めんどくさいんだよね。」
そんな他愛もない会話をしながら学校へ行く。
いつもの朝。そう思ってた。
熊田としゃべりながら階段をのぼってると、上の方から男子の集団がおりてくる音がきこえた。
「早くしろよーっ!」
「オイっ!まてって!」
ドンッ!
『!?いったぁ───!』
「おっ、わりィ!」
………え、だれ?
足を止めることなくその男子は走って行ってしまった。
「ちょ、大丈夫ー?」
『…ねぇ、熊田。さっきのぶつかってきた人ってだれ?あんな人いたっけ?』
不意打ちでぶつかってきた人物は見たことない人だった。
「たぶん、ウチのクラスの転校生かな?夏休み前に転校生くるって言ってたし…。」
ウチと熊田はクラスが違う。ウチは1組で熊田は3組だ。
って、あ、転校生か!どうりで知らないわけだ!
「んじゃ、また帰りねー。」
そう手をふって熊田とはわかれた。
にしても、さっきぶつかってきた人 あの集団のなかで浮いていた。
なんか、オーラ?が違うっていうか…。
いや、まず、顔が整っていた。
髪型もかっこよかったし、服装もイケてた。あれは完全に女子にモテる容姿だった。
こらから二学期が始まる。全校朝会だ。
「ひなちゃん、一緒に体育館行こ!」
そう言ってくれたのは中西楓。
『あっ、かえちゃん。いいよ、行こ。』
かえちゃんは同じクラスの友達。ショートヘアの天然で人懐っこい。同じクラスの男子に片思いをしている。
「…───えぇー夏休みも終わりこれから二学期ということで───…」
体育座りをしながらのんびり校長の話をきく。いや、きいてもないけど。
あー、眠い。早く終わって教室戻りたい。
「───っと、いうことです。以上 終わります。」
はぁ、やっと校長の長い長い話が終わった。
「はい、それでは1年生から順に教室へ帰ってください。6年生はまだ待機するように。」
…えぇー?なんで6年だけ…。トホホ…。
そしてみんなの前にタカナシが立った。
「みんなを残したのは、伝えることがあるからです。もうみんな知ってると思うけど、転校生が先生のクラス 3組にきました!」
タカナシの大きな声でみんな一斉に拍手した。
タカナシが手招きをして転校生がみんなの前に立った。
あの今朝の転校生が───
「えぇと、親の都合でこの学校に転校してきましたー!藤中京悟でーす!」
───フジナカケイゴ───
っぽいかな。ていうかしゃべり方がすでにチャラい。
朝はぶつかっただけだからウチの顔すら覚えてなさそうだけど…。
「じゃあみんな仲良くしろよーっ!はいっ、解散っ!!」
タカナシがそう言いみんなぞろぞろと教室へ帰って行った。
「…ねぇねぇ、藤中君、結構かっこよくやかったー??」
「よねッ!おもったー!超イケメン!」
「クラス違うよー。最悪!」
前を歩いている女子達の声が聞こえた。
…ってやっぱモテるんだな。当たり前か。でもこんな時期によく転校してくるなー。あと半年で卒業だよ?
廊下もトボトボ歩いていると…
ードンッ!!
『───!?』
また…ぶつかられた。ウチってそんな存在感ない?
…たく誰よ。
『…いったぁ。』
そう言いながら顔を上げると、転校生だった。
「わりぃわりぃ…って、ん?」
『…痛いんですケド。』
普通さ謝るの、先じゃない?
「…あっ!朝のやつじゃん!」
やつ?失礼な。
「またぶつかっちまった。ごめんよ!」
『…。』
軽すぎるっしょ。
『…別にいいけど。』
おもいっきり睨んでやった。
「おぉ〜…。怖ぇなー。まぁ機嫌直せって!名前なに?」
…は?名前?あ、名前ね。
『…児玉緋那乃。』
愛想なく言った。
「…ふぅ〜ん。児玉かー。んまーよろしくなっ!」
…なにその反応。最初間あいたし!
『うん。よろしくー。』
適当に言ってわかれた。
本当調子狂うわ…。
「ひなちゃーん!さっき藤中君としゃべってなかった!?なになにー?狙ってるの!?」
かえちゃん…。それはないよ…。
てゆーかテンション高い!
『そんなわけないでしょ。朝、ぶつかってきたから謝ってもらっただけ。』
「そっか〜!でもあんまり仲良くすると他の女子が妬いて意地悪されるよ〜!笑」
おいおい。怖いこと言わないでおくれよ…。少し注意深くしますか!
話を終えて、教室へ入る。
「ほんっと、藤中かっこよかった〜!」
「わかるー!他の男子とか比べものにならないよねー!」
「ムッ!?なんだよ、その言い方!そんなんじゃ、藤中に嫌われますよ〜。」
「男子うるさーい!ガールズトークに入ってこないで。」
「なにが、ガールズトークだよ!その顔で言うなよ。男だろ?」
「はぁ!?調子乗らないでよ!」
…うっさいな。ほんと。どっちも悪いよ!
「まぁこんな男子たちなんかおいといて、話そ!」
「うんっ!藤中君って女子とか好きになるかなー?」
「思ったー。一見チャラそうに見えるけど、実は女子興味ないとかだったら萌えるー!」
「あっ。でも、マイちゃんなら落とせるんじゃない?」
「えぇ〜。そぉかなぁ。ふふっ。」
…なにその笑み。怖いわー。
マイは猫かぶり女子。男子の前では超ぶりっ子。裏では他の女子の悪口などを言ってる。それは女子全員気づいてるんだけど、みんなマイのご機嫌取りをしている。なぜかって?それは…。
気に入らない女子にイジメするから。
ほんとお子ちゃま。でも勉強はできるし、スタイルもいい。顔はそこそこで、服はピンク系。男子は騙されやすい生き物だね。
まぁ、そうゆうことで、女子はマイを恐れている。
ウチはもともと仲良くはしていない。だからマイからはそうとう嫌われているらしい。どーでもいいけどね。
マイの手下につくのが、ナナとささっち。
ナナはぱっちり二重で髪が綺麗。目つき悪いけど、顔はそうとう大人っぽい。
ささっちは、本名ささら。このこはメガネでショートヘア。なにかしら情報が早い!おまけに勉強できる。裏表激しい。
などと怖いお方が集まってます。
ほんとこのクラスダメだな。あと半年で卒業なのに、団結力なし。
みんなバラバラ。そーゆーのやなんだよね。だって6年も一緒の学校通っていた仲間なんだよ?イジメとかダサいことしてほしくない。
はぁ…。どうやったらみんなが楽で学校生活最後まで送れるんだろう。
そして、どうやったら恋してるみんなが卒業までに実るのだろう。
そんなことを思っていると、ふとフジナカケイゴの顔が浮かんだんだ。
ウチは児玉緋那乃(こだまひなの)。
「あっひなのちゃんっおはよ!」
夏休みが昨日で終了。今日から登校日!
学校行く途中声をかけられた。
『ん?あ、くまだー。笑』
熊田っていうのは本名 熊田千穂。
小3くらいから仲良しの親友。ちゃん付けもなんかあれで名字で呼んでいる。あっ、あと親同士も仲がいい。
「今日から学校って…。ダルいよね。」
『本当だよー。宿題終わった?』
「…へへ。終わってなーい!」
ありゃ。だめじゃん。
『あーあ。タカナシ(先生)に怒られるねー。』
「あの先生、本当めんどくさいんだよね。」
そんな他愛もない会話をしながら学校へ行く。
いつもの朝。そう思ってた。
熊田としゃべりながら階段をのぼってると、上の方から男子の集団がおりてくる音がきこえた。
「早くしろよーっ!」
「オイっ!まてって!」
ドンッ!
『!?いったぁ───!』
「おっ、わりィ!」
………え、だれ?
足を止めることなくその男子は走って行ってしまった。
「ちょ、大丈夫ー?」
『…ねぇ、熊田。さっきのぶつかってきた人ってだれ?あんな人いたっけ?』
不意打ちでぶつかってきた人物は見たことない人だった。
「たぶん、ウチのクラスの転校生かな?夏休み前に転校生くるって言ってたし…。」
ウチと熊田はクラスが違う。ウチは1組で熊田は3組だ。
って、あ、転校生か!どうりで知らないわけだ!
「んじゃ、また帰りねー。」
そう手をふって熊田とはわかれた。
にしても、さっきぶつかってきた人 あの集団のなかで浮いていた。
なんか、オーラ?が違うっていうか…。
いや、まず、顔が整っていた。
髪型もかっこよかったし、服装もイケてた。あれは完全に女子にモテる容姿だった。
こらから二学期が始まる。全校朝会だ。
「ひなちゃん、一緒に体育館行こ!」
そう言ってくれたのは中西楓。
『あっ、かえちゃん。いいよ、行こ。』
かえちゃんは同じクラスの友達。ショートヘアの天然で人懐っこい。同じクラスの男子に片思いをしている。
「…───えぇー夏休みも終わりこれから二学期ということで───…」
体育座りをしながらのんびり校長の話をきく。いや、きいてもないけど。
あー、眠い。早く終わって教室戻りたい。
「───っと、いうことです。以上 終わります。」
はぁ、やっと校長の長い長い話が終わった。
「はい、それでは1年生から順に教室へ帰ってください。6年生はまだ待機するように。」
…えぇー?なんで6年だけ…。トホホ…。
そしてみんなの前にタカナシが立った。
「みんなを残したのは、伝えることがあるからです。もうみんな知ってると思うけど、転校生が先生のクラス 3組にきました!」
タカナシの大きな声でみんな一斉に拍手した。
タカナシが手招きをして転校生がみんなの前に立った。
あの今朝の転校生が───
「えぇと、親の都合でこの学校に転校してきましたー!藤中京悟でーす!」
───フジナカケイゴ───
っぽいかな。ていうかしゃべり方がすでにチャラい。
朝はぶつかっただけだからウチの顔すら覚えてなさそうだけど…。
「じゃあみんな仲良くしろよーっ!はいっ、解散っ!!」
タカナシがそう言いみんなぞろぞろと教室へ帰って行った。
「…ねぇねぇ、藤中君、結構かっこよくやかったー??」
「よねッ!おもったー!超イケメン!」
「クラス違うよー。最悪!」
前を歩いている女子達の声が聞こえた。
…ってやっぱモテるんだな。当たり前か。でもこんな時期によく転校してくるなー。あと半年で卒業だよ?
廊下もトボトボ歩いていると…
ードンッ!!
『───!?』
また…ぶつかられた。ウチってそんな存在感ない?
…たく誰よ。
『…いったぁ。』
そう言いながら顔を上げると、転校生だった。
「わりぃわりぃ…って、ん?」
『…痛いんですケド。』
普通さ謝るの、先じゃない?
「…あっ!朝のやつじゃん!」
やつ?失礼な。
「またぶつかっちまった。ごめんよ!」
『…。』
軽すぎるっしょ。
『…別にいいけど。』
おもいっきり睨んでやった。
「おぉ〜…。怖ぇなー。まぁ機嫌直せって!名前なに?」
…は?名前?あ、名前ね。
『…児玉緋那乃。』
愛想なく言った。
「…ふぅ〜ん。児玉かー。んまーよろしくなっ!」
…なにその反応。最初間あいたし!
『うん。よろしくー。』
適当に言ってわかれた。
本当調子狂うわ…。
「ひなちゃーん!さっき藤中君としゃべってなかった!?なになにー?狙ってるの!?」
かえちゃん…。それはないよ…。
てゆーかテンション高い!
『そんなわけないでしょ。朝、ぶつかってきたから謝ってもらっただけ。』
「そっか〜!でもあんまり仲良くすると他の女子が妬いて意地悪されるよ〜!笑」
おいおい。怖いこと言わないでおくれよ…。少し注意深くしますか!
話を終えて、教室へ入る。
「ほんっと、藤中かっこよかった〜!」
「わかるー!他の男子とか比べものにならないよねー!」
「ムッ!?なんだよ、その言い方!そんなんじゃ、藤中に嫌われますよ〜。」
「男子うるさーい!ガールズトークに入ってこないで。」
「なにが、ガールズトークだよ!その顔で言うなよ。男だろ?」
「はぁ!?調子乗らないでよ!」
…うっさいな。ほんと。どっちも悪いよ!
「まぁこんな男子たちなんかおいといて、話そ!」
「うんっ!藤中君って女子とか好きになるかなー?」
「思ったー。一見チャラそうに見えるけど、実は女子興味ないとかだったら萌えるー!」
「あっ。でも、マイちゃんなら落とせるんじゃない?」
「えぇ〜。そぉかなぁ。ふふっ。」
…なにその笑み。怖いわー。
マイは猫かぶり女子。男子の前では超ぶりっ子。裏では他の女子の悪口などを言ってる。それは女子全員気づいてるんだけど、みんなマイのご機嫌取りをしている。なぜかって?それは…。
気に入らない女子にイジメするから。
ほんとお子ちゃま。でも勉強はできるし、スタイルもいい。顔はそこそこで、服はピンク系。男子は騙されやすい生き物だね。
まぁ、そうゆうことで、女子はマイを恐れている。
ウチはもともと仲良くはしていない。だからマイからはそうとう嫌われているらしい。どーでもいいけどね。
マイの手下につくのが、ナナとささっち。
ナナはぱっちり二重で髪が綺麗。目つき悪いけど、顔はそうとう大人っぽい。
ささっちは、本名ささら。このこはメガネでショートヘア。なにかしら情報が早い!おまけに勉強できる。裏表激しい。
などと怖いお方が集まってます。
ほんとこのクラスダメだな。あと半年で卒業なのに、団結力なし。
みんなバラバラ。そーゆーのやなんだよね。だって6年も一緒の学校通っていた仲間なんだよ?イジメとかダサいことしてほしくない。
はぁ…。どうやったらみんなが楽で学校生活最後まで送れるんだろう。
そして、どうやったら恋してるみんなが卒業までに実るのだろう。
そんなことを思っていると、ふとフジナカケイゴの顔が浮かんだんだ。