お前むかつくねん②～人生かけて恋愛するばい

男は愛する人を守らなきゃならないと親父に教えてもらった


思春期な俺はなかなか理解出来なくて荒れてたけど、俺より大人な喜一に言われた



『みず、いつまで、子供じみたことしてんの？親父のこと信じれないなら、お前出てけよ、ダサすぎ』



弟にそんなことを言われて、正直凄く悔しかった



わかってる

親父が無実なこともわかってた

でも、体裁の悪い会社という組織がしたことは、親父の勤務地異動


最初に部署異動もさせたくせに


次の勤務地異動は、親父も働きにくいだろうとの会社の提案ってことだったが、会社が体裁悪いから、親父を飛ばしたんだとしか思わなかった



でも、親父もお菊さんも、新しい土地に行くことに前向きで、俺には理解出来なかった



何故、何もしてないのに、こんな知らない土地に異動なんだよって



勝ってねぇじゃん、負けてるじゃんて

なのに、何、笑ってんだよって


カッコ悪いって思ってしまった


何も見ようとしないで、一人ガキな俺は周りの奴全てに長い間腹をたててた