お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい
弟の喜一は、そんな俺に、ある日見かねて、言ったんだ



『みずのやりかたはガキなんだよ。俺は親父の為にも、弁護士になるって決めたんだ。みずみたく、現実に目を背けてるほど、暇じゃない』

と冷たく言った



その言葉で、やっと目が冷めた


なんか、俺が一番ダサいってようやく気付いた



俺も弟に負けるわけにはいかないと、卒業間際に気付き、今の高校を受験することにした



俺の行ってた中学は荒くれ者が多かったから、幸いにも同じ高校に行く奴はほぼいなくて、俺は中学の俺を封印することに決めた





真面目にやってたらいいことがあるんだな

えのきに出会えたから

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