お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい
『……文化祭の日からひより来てないんです』



『何かあったら俺に言ってと言ってくれたので……私達じゃどうしようも出来なくて』



『……ごめん、そういう意味じゃなかったんだけど……。悪いけど、俺には何も出来ないよ。君ら助けてやって、玉田行こう』



『……いいの?』



『薄情?』



『……私も、もっと薄情だからわかるけど』



『美月に嫌な思いさせたくないし、もう俺に出来る事なんてないからさ』



『……えのきは思ってる以上に強いから大丈夫よ。篠田は、充分守れてると思うよ』



『玉田にそう言って貰えると自信になる』



『滅多に誉めないからねー』



『だろ?』



< 342 / 381 >

この作品をシェア

pagetop