お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい
『篠田、ごめんね。なんか、ちょっと空気読めないんだ、あいつ』
『…えのきに気があるんだな』
おっちょちょ、やはり勘違いを
あのあほー、後で覚えとれよー
『ないない。玉子に興味あるだけだから…私を見て、初日あきらかにがっかりしたからね』
篠田が、ぎゅっと抱き締めてきた
『お前はそのままでいいよ。…俺こそ大人げなかったな。ごめんな』
篠田が謝ることは一つもないよー
『帰り、やっぱり来ようか?』
『大丈夫だよ。篠田は勉強して。私は一人で帰れるし…』
『終わったらメールして』
そんな心配しなくても、あんな男、心配するだけ損だよ
『前も言ったろ?お前といるとお前の魅力にやられるって、いい女だから』