お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい

『篠田、ごめんね。なんか、ちょっと空気読めないんだ、あいつ』



『…えのきに気があるんだな』



おっちょちょ、やはり勘違いを
あのあほー、後で覚えとれよー



『ないない。玉子に興味あるだけだから…私を見て、初日あきらかにがっかりしたからね』


篠田が、ぎゅっと抱き締めてきた


『お前はそのままでいいよ。…俺こそ大人げなかったな。ごめんな』



篠田が謝ることは一つもないよー


『帰り、やっぱり来ようか?』



『大丈夫だよ。篠田は勉強して。私は一人で帰れるし…』


『終わったらメールして』


そんな心配しなくても、あんな男、心配するだけ損だよ


『前も言ったろ?お前といるとお前の魅力にやられるって、いい女だから』


< 94 / 381 >

この作品をシェア

pagetop