【完】告白相手、間違えました。




「・・・・・か、神崎くん・・・っ!?」




腕を引かれ、

気づけば神崎くんの胸の中にいた。




「・・・ごめん」



そう言う神崎くんの抱きしめる力は強くて。



でも、声は弱々しくて。




私は抵抗できずにいた。





「・・・間宮の好きな奴なんて
見てたら分かる。


でも・・・もう少しだけ、
このまんまでいさせて」




何も言えずに、

ただ抱きしめられていると




ーーーーガタン



と音がした。






< 218 / 265 >

この作品をシェア

pagetop