ちょこTIME!
「愛野!出発する時間よ!」
走って螺旋階段を下りながら
お嬢様は叫びました。

「申し訳ありません!」

わたくしも急いで階段を下り
並ぶメイド達の間を走り抜けて
ドアマンに
「ありがとう」と言って
急いでリムジンのエンジンをかけ、
無事、学校へ向かうことに成功しました。

「愛野、いつも忙せてごめんなさい。
私がもう少し早く起きるといいのよね。」

お嬢様、謙虚すぎです。

「いいのです。寝ることは
美容のため、健康のためにも
大切なことです。」

「ありがとう。優しいのね、愛野。」
優しいお声が
そっと聞こえました。
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