よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
或「无………今まで、ずっと、
そう思ってた………??」
无「…………………うん。
或にぃの為って…………思ってた………。」
嗚呼、无はとても兄想いだな。
美しい兄弟愛と言うのだろうか。
或「ごめんな、无。
俺、无の気持ち………考えてなかった……。」
无「良いんだよ………。
ただ、………僕は、認められたかった
だけなんだ、存在を。」
紫「じゃあ、或と无、お前等
一本試合しろ。それで判断する。」
或无「「…………!!はい!!!!」」
良かった………无に笑顔が戻った。
取り敢えず、无の闇は取り除けたかな。
一先ず安心だ。
その後、試合の結果、なんと无が勝った。
だから或と无の役職が逆になった。
或は悔しがっていたが、无があまりにも
嬉しそうだったから苦笑していた。
──────その時の无の笑顔は、
ここに来ての一番の笑顔だった─────