よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
紫「先に言っておくが、新選組は
過去とは違い、現代でいう殺し屋的な
組織となる。人を殺すのに躊躇いは必要ねぇ。
それに依頼性だ。
そして、此処には10人しか居ない。
だから、一人一人の働きでこの組織の
行く末がかかってくる。
それを忘れずにやって行け。。」
…………成程。結局は殺し屋と変わりないのか。
どうでもいいがな。
陽「皆、今日は疲れただろ?
今から自由時間だから、
休んできても構わないけど。」
自由時間、か。
皆は何をするのだろうか…………。
するとバタバタと皆が部屋を出ていく。
………どうやら各自の部屋に戻る様だ。
……………ならば私も部屋に戻るか…………。
自分の部屋に着いた時、
私の部屋の前に无が居た。
无は私が来た事に気付くと、ニコッと
可愛らしい笑顔を浮かべた。
『…………どうした、无。』
取り敢えず、声をかけてみる。
すると、少し頬を赤らめてこう言った。
无「…………ありがとう、椿ちゃん……////
椿ちゃんのおかげで、
自分の存在が認められた。
僕、本当に弱くてさ。
いつもいつも或にぃばかり優先されて。
悔しくて仕方なかった。
だけど、或にぃは僕のただ
一人の家族だから。
誰も恨めなくて苦しかった。
…………………だけど、椿ちゃんが
僕自身に気付いてくれて。
僕自身も見てくれて、すごく嬉しかった。
……………………ありがとう。/////」
……………クスッ、素直。
良かった、无はこれで闇を持つ事もない。
『…………どういたしまして。』
それに、私なんかで悩みが
消えてくれて良かった。
────こんな、闇に生きる
私なんぞの言葉で──────