よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
翌日も目覚めは今までで一番最悪だった。
『うぅ………頭が…………痛い…………。』
泣き過ぎで頭は痛くてボーッとする。
腕の中には冷たい爽。
周りには父母と弟子達の死体。
取り敢えず皆の死体を裏庭に埋めた。
もちろん、爽だけ墓石を建てて。
それからというもの、此処、
新選組に来るまでは 一人で生きてきた。
孤独なまま人には気を許さず、
尚且つ舐められない様な態度。
毎日が地獄だった。
そりゃあ、父上と母上が居た時よりかは
幾分か楽だけれども。
ただただ、毎日稽古と食事など、
必要最低限の事しかせず、暮らしてきた。
夜は恐ろしかった。
いくら狂っていたとはいえ、
人を斬ったのだ。
あの時の感触は忘れられやしない。
つい数ヶ月前まで夢に出てきて魘されたが、
今となっては大丈夫だ。
人を斬る事が平気になってしまった。
ただの、殺人鬼なんだ、私は──────