よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
紫苑、哀しみの過去
紫苑と椿が買い出し!?
《椿side》
────翌日。
結局、昨日大笑いした後は何故か皆が
よそよそしくなった。
何かしでかしたかな、と思いつつ、
まぁ、それでも良いかと思い、そして
今に至る。
それでもって、誰かこの状況を
どうにかして下さい。
どんな状況ですかって?
何故か、紫苑と私だけで買い出しに
出掛けております。私服で。
それでもって、紫苑サン見事に私から
2m離れていまして、会話もありません。
一人で来た方が良かったんじゃないか、と
思いつつも、買い出しを済ませた。
その間一言も喋らない紫苑。
……………何か喋ろよクソ紫苑。
コノヤロー。←棒読みww
───────その帰り道、事件は起こる。
私達は確実に2m離れたまま、
帰り道に何処かの高校の前を通っていた。
すると、何となく予想できるのだが。
「「「きゃーーっっ、あの人
カッコイイーーーっっ!!!!」」」
……………はい。予想通りです。
格好良い部類だと思われる紫苑に、
女子高生共が群がって来ました。
………………はい、他人の振り、他人の振り……。
って……………。
───────は??
何で、紫苑、そんなに顔面蒼白してんの……。
触られたとこ、震えてる。
増える度に益々顔が青白くなる。
…………仕方無い。助太刀するか…………。
服の隙間から『菊一文字』、『妖刀爽凜斬』、
『妖刀紅椿』を取り出す。
隠し持っていただけww
そのまま女子高生のギャル共に近付く。
「ねぇねぇ、お名前何ていうんですかぁ?
…………って……………ひっ……………!!!!」
「きゃあぁぁ!!??
かっ、刀!!??
けっ、警察呼んでぇーーーっっ!!!!」
『喚くな、低脳な屑共が。
──────我等は新選組。
楯突く輩は裁く。
……………命が惜しければ、二度と近付くな。』
そう言い、一瞬で三本の刀を
女子高生共に突きつける。
「はあ?!新選組!!??
え、あ、あの、暴走族抹殺…………の………??
やっ、やあぁぁぁ!!!!」
直ぐに女子高生共は発狂して逃げ去った。
『…………無事か、しお────』
───────バシンッッ!!!!
聞き終える事は出来なかった。
頬を平手で叩かれたからだ。
紫「………お前は馬鹿かッッ!!!!
新選組の顔を知られたらいけねぇんだっ!!
自分から正体明かしてんじゃねぇ!!!!」
イラつきながら私を怯まず言った。
『そんな事聞いた事無かったからな。
お前の説明不足だ。私に文句を言うな。
第一、女にビビっていたのは
何処のどいつだ。
私は只、「嗚呼、そーかよ。」──は??』
紫「そういえばてめぇ、女の癖に
人斬った事あったんだっけ??
生意気だよな、女の癖に。
つか、そんなに俺に文句あるなら
お前が副長すれば?
そーだよ、俺は女なんか大っ嫌いだ。
てめぇなんざ要らねぇさ。
何処にでも好きな所に行きやがれ!!」
紫苑はただ、正論を言われ、
狼狽えてついカッとなって言ってしまった。
────椿にとって、一番行けない言葉を…。