よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
────だから俺は、この時決めた。
沖田を、避けない、と───────
次の日。
『………………此処……………は…………………』
という沖田の言葉で俺は目が覚めた。
どうやら俺は、沖田の傍に居たまま
眠ってしまったらしい。
『しっ、紫苑?!わっ、悪い!!
今すぐ退けっ…「退けなくて良い。」っ!?』
沖田は俺を気遣い、慌てて退けようとした。
本当…………コイツはどこまでも
人の為、なんだな。
紫「…………俺の過去を、聞いてくれるか?
────────椿。」
『………………!!!!
あ、嗚呼…………!!』
初めて俺が沖田の事を椿と読んだからか、
狼狽えつつも直ぐに頷いてくれた。
紫「───────今から19年前。
俺は、土方歳三の子孫として生まれた───」
ここから、俺の過去は始まる。
さて、椿はどんな反応を見せる?─────