よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
『新選組一番隊隊長、沖田椿として報告する!!』
新選組にとっての大事な報告は、
このようにして言わなくてはならない。
仕事とプライベートとのケジメだそうだ。
陽「……………………何だ?椿。」
ほら、陽呂も直ぐに局長モードにはいる。
それから他の奴等も、
すぐさま自分の配置につく。
『…………嫌な情報を耳にしました。
──────「錦の御旗」が立つ
建物が存在しているそうです………!!!』
「「「「錦の御旗!?!?」」」」
紫「何てこった………!!!
錦の御旗といえば、昔の新政府軍が
持っていた旗じゃねぇか!!」
陽「今更…………錦の御旗……………?!
まさか…………!!!
新政府軍まで蘇ったのか……っ!!??」
──────新政府軍とは。
新選組が存在していた時代。
幕府に忠誠を誓い、倒幕軍である新政府軍と
最後まで戦い続けた。
その時の、薩摩や長州等が手を
組んでいた倒幕軍。
それが、新政府軍だ。
『……………少しばかり近付いて、
偵察してみました所。
────どうやらトップ辺りに立つものは、
坂本龍馬や中岡慎太郎、
武市半平太に岡田以蔵、
高杉晋作、桂小五郎等の
血筋らしいのです。』
風「嘘だろう…………!??
私達以外にも血筋が残っていたなんて……。」
『…………あくまで私の推測だが、
これだけの大物の血筋が集合できるのは
余りにも可笑しい。
…………新政府軍には、何か裏がある────』