よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
理不尽な話。
暁「あはは~、椿ちゃん今、
爽くんの事を思い出してたでしょ??
忘れなきゃダメなのにぃ~。」
は??コイツは何を言っている???
暁「俺ぇ、ずぅーーっと、椿ちゃんの
事を大好きだったのに……………っ!!
だから、椿ちゃんにとって一番大切な
爽くん、殺してあげたんだよ??
丁度、椿ちゃんの両親も殺そうと思ってたし、
一石二鳥で良かった良かった♪♪♪
だから、後は新選組さえ消せば、
椿ちゃんはずーーーーーーーーーっと、
俺と一緒に居てくれるねっ♪」
……………イ マ コ イ ツ 、
ナ ン テ イ ッ タ ?
ソ ウ ハ タ ダ 、
ソ レ ダ ケ ノ タ メ ニ
コ ロ サ レ タ ?
コ ノ オ ト コ ノ 、
イ ジ ョ ウ ナ ホ ド ノ 、
ア イ ノ セ イ デ ?
ナ ラ ワ タ シ ハ 、
イ ッ タ イ ナ ン ノ タ メ ニ ウ マ レ 、
ソ ン ザ イ シ テ キ タ ?
コ ン ナ カ ス ニ ア イ サ レ ル タ メ ?
─────ワタシハ、ワタシハ…………?!?!
──────嗚呼、最後の砦も崩れた。
意識がどんどん遠のいて行く。
私は親にこう言われてきた。
「貴女は感情が無になったと同時に、
無差別惨殺殺人鬼・闇椿になってしまう」
───────と。
だんだんと理解していくと、
それは最早鬼の様だ、というらしい。
それ程恐ろしいものなのだろう。
────今ならわかる。
私は、暁のせいで
怒りにより感情が無になった。
………………………最悪だ。
無差別惨殺殺人鬼・闇椿が蘇る。
遠のく意識の中、こう願った。
─────次に私が沖田椿として
目覚める時、願わくば、
全世界の人間……………それに、新選組の皆、
─────生きて、会えます様……………。
そして、それと同時に、私は完全に
意識を失った───────