よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
───────これは、今から四年前。
【in 沖田家 道場】
両親や爽、弟子達を失ってから、
私は孤独で生きてきた。
───────そんなある日の事だった。
?「……此処が沖田家の道場か??」
突然、見知らぬ男が訪ねてきた。
どう見ても顔見知りですらない。
こんな所に、何の用事だ──────
そう思っていて顔に出ていたのか、
?「あ〜、俺ねぇ、暁の兄貴の
曙(アケボノ)って言いマース♪」
っ!!??
暁の兄貴だと?!!
『っ……………!!!
暁の兄が私に何の用だ……………っっ!!!!』
思わず刀に手を伸ばす。
すると、曙はヘラっと笑い、
曙「ねぇねぇ、暁何処行ったか知らない?」
と、突然問いてきた。
暁の居場所???
『そんな事知った事か。
生憎だが、私は最早誰も信じる事はない。
私の気が変わらないうちにとっとと去れ!!』
いきり立ち、私は曙へ叫ぶ。
だが、尚もヘラヘラ笑っている。
曙「ふ〜ん…………ざーんねん♪
親父が折角呼び戻して来いって
言ってたのにぃ………。」
は???親父???
……………意味が分からない。
曙「ま、でも見た感じ、椿ちゃん連れて
行けば帰って来そうだね♪
ってな訳で♪♪」
って言う言葉と同時に、
私は曙に担ぎ上げられた。