よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜







そして、体力も底を尽き。



バタリと倒れてしまった。
















─────嗚呼、俺、死ぬんだな…………。

















そう悟った時だった。



















『おい、大丈夫か??!!

しっかりしろ!!!』









凛とした、綺麗な声が俺の耳に届いた。






















そう。これが、椿との出会いだった。























その後、俺は椿の家である沖田家に

弟子として居候をはじめた。











椿の父上も母上も、俺にとても

優しくしてくれた。

爽も、俺を友達の様に接してくれた。








そして、誰よりも俺を気にかけてくれる

椿に、俺は直ぐに惚れてしまった。



















だけど、俺が来て数ヶ月。

沖田家は崩れ始めた。








椿の父上と母上は、椿への接し方に戸惑い、

歪んだ愛情を向けるようになった。



そして、椿の弟である爽には

厳しく当たるようになった。










そして、それを見ているうちに、

自分の悪い部分の俺が生まれてくる。




















─────何故、俺は愛されなかった??

─────何故、此処沖田家は愛がある??























嗚呼、そうだ。












コ ワ シ テ シ マ エ バ イ イ ン ダ 。
























< 84 / 99 >

この作品をシェア

pagetop