好きって気づけよ。




あわてたようすで声をかけるレミちゃん。


それを見て、舞香ちゃんは「……レミ」と低い声でレミちゃんを読んだ。




「あんたは見る目がないわ!」


「ええっ?」


「栗原を好きになるのはやめときなさい。絶対に!」




強い瞳で言う舞香ちゃんに気圧されたレミちゃんは、「え、え?」と混乱している。



ほ、本当に、ふたりの間になにがあったんだろう!?

こんなに怒ってる舞香ちゃんもはじめて見たよ……!



それから3人でごはんを食べたけれど、栗原くんの話は絶対にしなかった。


舞香ちゃんに栗原くんの話は禁句だと、心に刻み込んでおいた。




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