好きって気づけよ。




でも舞香ちゃんのことは、何度も怒らせちゃってる。

わざとではない……と思うけれど。



舞香ちゃんが怒ると私も悲しいし、席も近いんだから……このままじゃだめだ。




「うるさいぞお前ら! 先生は佐伯にお願いしてるんだ。佐伯、たのめるか?」


「はいっ。わかりました」




私がうなずくと、女の子たちは「いいな~」と少し不服そうに私を見る。



うう、ごめんね。

でも今回は、私が行きたい。


私が行って、舞香ちゃんと仲良くしてほしいって栗原くんにお願いするんだ。



栗原くんはいい人なんだもん。

きっと了解してくれるはずだ。



 
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