好きって気づけよ。
わーっ……
す、すっごくどきどきしちゃった。
顔まだ熱いし、はずかしいよっ……。
「栗原くんのときと、全然ちがう……」
凪くんに聞こえない声で私はつぶやいた。
今朝はいきなり栗原くんに顔を近づけられて、怖くなって、どきどきなんてしなかった。
お昼休みに腰に腕をまわされたときだって、思えばとっても距離が近かったのに。
なのに、こんなに緊張したみたいにならなかった。
凪くんだと……
少し近づいただけで、すっごく、心臓がさわがしくなる。
「あの、凪く……」
「……心愛は保健室、行ってこれば? 俺は先に帰ってるから」