好きって気づけよ。
凪くんは少しだけこちらに顔を向けた。
やっぱり、ちょっと顔が赤く見える。
でもたぶん、私のほうがもっと赤くなってると思うけれど。
「さっき冷たくしたの、ごめん。……お前より、俺のが子どもっぽかった」
「凪くんが……?」
「超かっこわりぃ……。彼氏でもないくせに嫉妬するとかあり得ねー……」
うなだれるようにため息交じりで凪くんが言うけど、声が小さくてなんて言っているのかわからない。
とにかく……怒ってないみたいだから、よかった。
本当に、よかったよ……。
「あ! 凪くんっ。さっき私のこと受け止めてくれてありがとうっ」
笑顔でお礼を言った私を見て、凪くんははーっとため息をついた。
あ、あれ?
どうしてため息つかれたんだろう……。
凪くんのとなりにならんだ私は、凪くんのようすに、きょとんと首をかしげた。
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