好きって気づけよ。




心の中で決心する俺を、すかさず注意してくる心愛。


こいつはほんとに、なんにもわかってねぇ。




「痛い目あわねーとわかんないやつなんじゃねぇの、そいつ」


「痛い目なんて遭わなくていいんだよ! 栗原くん、いい人だし……!」


「気にいらねー」




吐き捨てるように俺が言ったとき、唐突にドアががらっと開いた。


そちらを見れば、金髪で長身の見かけたことのない男がたっていた。



イケメン……ではあるけど、なにこいつ。

雰囲気が、チャラい。




「あれ、心愛ちゃん?」



 
< 134 / 356 >

この作品をシェア

pagetop