好きって気づけよ。




靴箱に行く途中で、うしろから無知な幼なじみが問いかけてくる。



わかれよ!

危機感なさすぎ!




「噛まれたって言ってたけど……唇なんて噛めないよね?」


「噛めるよ」


「えっ……どうやって?」




それを俺に聞くのか。

自分で言うけど、俺も苦労するな……。


いろんな意味であきれて、思わずため息がこぼれた。




「教えてほしいの?」



 
< 145 / 356 >

この作品をシェア

pagetop