好きって気づけよ。




突然目の前にきた凪くんの顔と、やわらかい唇の感触に、目を見開く。



息が、できない。


やだ……

どうして……っ?



いまの状況についていけなくなって、頭が混乱する。


目にたまっていた涙が、こぼれおちていった。




「なっ、ぎく……っ」


「マジで、っムカつく。……俺の気持ちも知らないで!」




凪くんの、気持ち……?

わかりたくても、わからないよ。


凪くんがなにを考えているのか、全然わからないよっ……。



 
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