好きって気づけよ。
当たり前だ。
誰よりも近くであいつのことをずっと想っていた俺が、わからないわけがない。
それに心愛、嘘つくの下手なんだし。
けど……
すっげームカついたから。
「はあ……」
さっき心愛に言われた言葉の数々を思い出しては、重く落ち込んでいる俺。
夕日の差し込む教室で、ため息をつきながら机に突っ伏した。
情けねー……。
でも、けっこうなダメージ負った。
「まーまー。そう落胆すんなよ、坂野くん」