好きって気づけよ。




だけど、ここまでよろこんでくれるとは思わなかったなぁ。




「よしっ! 心愛、このレミが恋について教えてあげる!」




レミちゃんがきらきらした瞳で、自分の胸をたたく。


私はなぜかあらたまって「お願いしますっ」とうなずいた。




「じゃあ、定番から! 心愛は、坂野くんにどきどきしたことある?」


「どうして凪くん限定なの?」


「そりゃ、きまってるでしょ! 1番、心愛の恋の相手になる可能性もってるんだから!」




そっか、なるほど。



凪くんに、どきどきかぁ……。


そう考えてみると、なんだかちょっとはずかしくなってしまった。



 
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