好きって気づけよ。
「……はあ? 古文の課題? やっぱり古語辞書つかえば簡単じゃん。難しくないですよねー?」
「お、おっしゃるとおりです……」
課題の内容を教えると、じろりと凪くんにがんを飛ばされた。
嘘をついたことにしゅんとしていると、向かいからデコピンが飛んでくる。
今日はよくひたいに攻撃される……。
でも1度目のよりは痛くなかった。
もっとも、1度目のデコピンもそこまで痛くなかったんだけど。
「しょうがねーな。俺が辞書ひいてやるから、お前は書き込んでいけ」
「えっ。いいよ! 凪くんは自分の勉強してて!」
「俺の助けが必要なんだろ?」