好きって気づけよ。
栗原くんの声のあとに聞こえた、舞香ちゃんの声に、さらにびっくりする。
そのとき、私はふと思い出した。
いま手の中にある紙。
とっても見覚えのあるこのきれいな字は、舞香ちゃんの字だ。
……これって、わなに引っかかっちゃったってこと?
ここから出られないって……
しっかり話しなさいって……
む! 無理だよっ!
「最終退校時刻には鍵あけてあげるから、安心してねー!」
「えっ、ちょっ」