好きって気づけよ。
「それまでに誤解とわだかまりは解消させとくのよ」
「あの……っ」
「じゃあ俺ら行くから! ふたりともがんばれよ~っ」
ま、待ってー!!
じゃりじゃりと、ふたつぶんの足音が去っていく音が耳に入ってくる。
それはやがて、少しも聞こえなくなって……。
「う、嘘っ……」
信じられない気持ちで、凪くんを見る。
扉から視線をもどした凪くんは、面倒くさそうな表情をしていた。
放課後の、第1倉庫の中。
とっても気まずい仲になった幼なじみといっしょに、閉じ込められてしまいました。
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