好きって気づけよ。

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それからどのくらい時間が経ったのか。


心愛が少し落ち着いたとき、俺は心愛の頭をなでながら「ごめん」と謝った。



腕の中で、心愛が小さく首を振る。




「冷たいこと言って傷つけて、ごめん」


「凪くんは悪くないよ。あんなこと言って、嫌われるの、当たり前だし……っ」


「ばか。……お前のこと嫌いになったことなんか１度もねーよ」




わかれよ。

お前が思ってる以上に、俺はお前のことが大事なんだよ……。



けど鈍感な心愛は、「え……？」とおどろいた顔で俺を見上げた。

目、真っ赤だし。



目もとにそっと指を這わせると、また心愛の目がうるんで、涙がこぼれた。