好きって気づけよ。
“好き”っていうのが幼なじみとしてじゃないとしても、
もしかしたら友だちとしてかもしれねーし。
この前に“幼なじみ”を終わらせたんだから、それもあり得るだろ。
たぶん。
「だ、だから、その……」
「うん」
優しくうながすように、心愛を抱きしめる力を少し強める。
心拍数が加速していくのがわかった。
「私、凪くんに……ずっと――」
「坂野くーん! 心愛ちゃーん! 生きてるー?」
――栗原殴るっ!!