好きって気づけよ。
うれしいな。
いまは凪くんのことを思い出すだけで、どきどきしちゃうけど。
それもやっぱり、うれしい。
凪くんも、そうなのかな……?
そうだったらいいなぁ。
「サト先輩の誤解もとけたのよね?」
「あっ、うんっ。凪くん、サト先輩とつき合ってなかったんだって!」
私のかんちがいだっただけ。
思えば、私が思いこんだだけで、凪くんからそんなことひとことも聞いてなかったもんね。
まさか、凪くんの好きな女の子が、私だったなんて……
「心愛、顔赤いわよ」