好きって気づけよ。




「本当にごめんね。私と凪くんはただの先輩後輩だから、気にしないで」


「はい。大丈夫です!」




私がそう笑うと、サト先輩もほっとしたように笑ってくれた。



とっても笑顔が綺麗な人。

落ち着いてて、大人で。



サト先輩は放送室に入って、CDを数枚持ってすぐにもどってきた。




「あのね、心愛ちゃん。私、心愛ちゃんにお願いしたいことがあるの。いいかしら?」


「お願いですか?」


「ええ。この前デートって言ってたけど、本当はただいっしょにペットショップに行く約束してただけなの」


「ペットショップ……?」




どうしてペットショップ?



 
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