好きって気づけよ。
「ごめんな、心愛」
「ど、どうして凪くんが謝ってるの……?」
ちょっと迷ったけど、わざと妬かせたことを正直に話した。
だまって聞いていた心愛は、俺が話し終わると、小さく頬をふくらませていた。
……その表情は、やばいって。
かわいすぎ。
今日見たペットショップのどの動物よりもかわいい。
もちろん、サト先輩よりも。
「な、凪くんのばか……っ」
「ほんとごめん。ちょっと妬かせるつもりだったんだけど」
「ちょっとどころじゃないよっ! 私、ほんとに、すごく悲しくて……」