好きって気づけよ。




……は?

どうしたのこいつ。


いつも以上にうっとうし……明るい。



見れば、真剣な表情の林の目は、なぜかきらきらと輝いていて。




「いきなりなんだよ」


「サト先輩のことだよ! お前のおかげでサト先輩とお近づきになれたんだよーっ!!」




そう大きな声をあげる林は、いまにも飛び跳ねそうなテンション。



へえ。

こいつ、サト先輩のこと好きだったんだ?


それならいいことしたのかもしれない。




「今日の放課後、俺んちにくるんだよ! サト先輩が!」



 
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