好きって気づけよ。
女の子から何度も告白されてるって、私、知ってるよ。
レミちゃんが教えてくれたんだけど。
でも、そのたび嫉妬しちゃうくらい、凪くんのことが好きなんだよ。
なんだか私ばっかり凪くんのことが好きみたいで、ちょっとやだ。
私がどきどきしてるときだって、いつも凪くんは余裕そうなんだもん。
「……凪くん」
生まれたときからずっと大好きだった、幼なじみの名前を呼んで。
私は凪くんの頬に手をやって、せいいっぱい背伸びした。
ちゅっ、て初めて私からキスをすると、
凪くんは少し目を見開いて私を見る。